
MESニュース
MES/製造DXに関わる国内外の動きを、出典つきの短報で追跡します。
ISA-95 Part 1が15年ぶりに改訂、クラウドとコンテナを正式に取り込む(2025年4月10日発行)
ANSI/ISA-95.00.01-2025が2025年4月10日に発行されました。2010年版以来15年ぶりの改訂で、モジュラー/コンテナ化アーキテクチャ、クラウド展開、セマンティックモデルを正式に取り込んでいます。
GE VernovaがProficyをTPGへ6億ドルで売却、11日後に新会社Velotic発足(2026年3月)
2026年3月6日、GE VernovaはProficyソフトウェア事業のTPGへの6億ドルでの売却を完了。3月17日にはKepware・ThingWorxと統合した独立系産業ソフト企業Veloticが発足しました。顧客2万社超が当事者です。
Cognite買収:Schneider Electricが31億ドルで合意、AVEVAに統合へ(2026年6月30日発表)
Schneider Electricは2026年6月30日、産業AIのCogniteを31億ドル全額現金で買収すると発表。データモデルはAVEVA CONNECTに統合予定で、AVEVA MESユーザーへの影響を整理します。
Honeywellが3社分割を完了、純オートメーション企業Honeywell Technologiesが始動(2026年6月29日)
2026年6月29日、HoneywellはAerospace分離を完了し3社分割が完了。オートメーション専業のHoneywell Technologies(従業員5万人超)が発足しました。「オートメーションからオートノミーへ」を掲げる新会社の概要と、MESユーザーへの意味をまとめました。
ライフサイエンス企業の54%が1年内にサイバー攻撃、Rockwellが「常時査察対応」を提言(2026年10月)
Rockwell Automationは2026年10月1日、ライフサイエンス製造業104名の調査をもとに「コンプライアンスから常時対応へ」と提言しました。データの過半を使えている企業は32%、サイバー攻撃の経験は54%。全業種調査との差とMES側の打ち手を整理します。
Siemensが不適合をOpcenterからTeamcenter Qualityへ自動起票、MESとQMSの境界が製品に(2026年9月)
Siemensは2026年9月15日、Opcenter ConnectにNonconformanceオブジェクトを追加し、MESで起票した不適合をTeamcenter Qualityへ自動連携してコンテナ単位で処置できるようにしました。同日公開のNucleus QMS評価とあわせ、MES側の設計論点を整理します。
三菱電機がTulipのシリーズD(1.2億ドル)をリード、評価額13億ドルに(2026年1月13日)
2026年1月13日、コンポーザブルMESのTulip InterfacesがシリーズDで1.2億ドルを調達。リード投資家は三菱電機で、ポストマネー評価額は13億ドル。日本のFA大手が海外MESスタートアップの筆頭株主級に入った意味を短報でまとめました。
OPC Foundationがクラウド参照実装をMITで公開、設備からDPPまでをK3sで一式(2026年9月)
OPC Foundation Cloud Initiativeは2026年9月、設備接続からMQTT、時系列DB、ダッシュボード、DPP生成、MCP窓口までを含む参照実装をGitHubにMITライセンスで公開しました。MESから見て何が入り、何が欠けているのかを整理します。
工信部「人工智能+软件」実施方案、工業智能体に「行為の検証可能性」を求める(2026年9月)
中国工信部は2026年9月11日、「人工智能+软件」専項行動実施方案(工信部信発〔2026〕209号)を公表しました。2028年までに智能体ソフトの標杆応用100件などを掲げ、工業智能体には「行為可校験」と基幹業務システムとの連携を求めています。MESへの影響を条文から読みます。
IFS Industrial Index 2026の「9割が改善」と「人の承認を必須にしたのは4%」、どちらを読むか
IFSは2026年10月13日、14カ国2,200人超の調査「IFS Industrial Index 2026」と産業AI製品IFS Intelligenceを発表しました。9割超が信頼性と性能の向上を報告する一方、AIへの人の承認を必須にした組織は4%。肯定と懐疑の2つの読みを表で並べます。
Litmusがデータカタログを一般提供、OEEをPLCのタグまで遡る系譜機能はMESに何をもたらすか
Litmusは2026年10月5日、OTとITのメタデータを横断して検索・分類・追跡するLitmus Data Catalogの一般提供を始めました。6つの機能領域のうち、KPIを設備のタグまで遡る系譜と変更前の影響分析に絞り、MES担当者が確かめておく点を整理します。
製薬の技術移転をデータで渡すDigital CMC Consortium、MES側で今週から始める準備
2026年10月上旬、Rockwell・Novartis・武田薬品など8組織が創設したDigital CMC Consortiumの発足が発表されました。最初の題材は委託先への技術移転のデジタル化です。データモデルが公開される前に、受け手側MESで今週・今月・今四半期に確かめることを整理します。
Tulipの10月6日発表を想定工場の1時間に置く──7つの新機能はどの場面に効くか
Tulipは2026年10月6日、Operations Calling 2026で装置データ連携、映像の巻き戻し、コードで書くアプリ、MCP連携などを発表しました。想定の医療機器工場の1時間に当てはめ、今日使えるものとプレビュー段階のものを分けて整理します。
OPC UA FXとTSNの認証づくりが始動、機器調達で避けたい4つの失敗
OPC FoundationとAvnu Allianceは2026年9月29日、TSNスイッチと端末の共同認証の経路づくりで協業に合意しました。規格IEC/IEEE 60802は6月に発行済み、認証はまだ整備中です。この端境期の調達で起きやすい4つの失敗と回避策を整理します。
Tulipが9月27日にAIエージェントのモデル切替、MESに載るLLMの「引退日」をどう管理するか
Tulipは2026年9月27日付でAIエージェントの基盤モデルをClaude Sonnet 4から切り替え、LTS版も対象にしました。引退日はAnthropic直販とAmazon Bedrockで4か月ずれます。MESの変更管理に何を足すべきかを整理します。
CRA報告義務とAI脆弱性探索が同時始動、2026年9月からMESのパッチ運用を見直す理由
2026年9月11日にEUサイバーレジリエンス法(CRA)の脆弱性報告義務が始まり、15日にはRockwell AutomationがAIによる脆弱性探索の枠組みProject Glasswingへの参加を発表しました。ベンダー発の脆弱性情報が増える前提で、MESユーザーが整えるべき受け入れ体制を解説します。
Rockwell調査:MES導入93%・完全統合は23%、17カ国1,560名の回答(2026年7月28日公開)
2026年7月28日公開のRockwell調査「Scaling MES Across the Enterprise」によれば、MES導入済みは93%に達する一方、全社展開は28%、ERP・PLM・品質・OTとの完全統合は23%にとどまります。数字の読み方と自社への当てはめ方をまとめました。
基板1枚の不良から是正まで、Siemens Opcenterの4つのAI機能はどこに入るのか
Siemensは2026年10月5日の公式ブログで、Opcenterに載せる4つのAI機能(Modeling Copilot、AI Repair Advisor、Configurator Copilot、Production Copilot)を示しました。想定の電子機器工場の不良対応に沿って、各機能が入る場面と、提供時期・数字の未確認点を整理します。
WEF灯台工場に23拠点追加、AIプラットフォームLumina発表(2026年1月15日)
2026年1月15日、世界経済フォーラムはGlobal Lighthouse Networkに23拠点を新規認定し、ネットワークは30カ国以上220拠点超に。同時に8年分の産業変革データを統合したAIプラットフォーム「Lumina」を発表しました。日本拠点の認定はありませんでした。
WEF灯台工場が238拠点に、16拠点追加で日本国内はゼロ継続(2026年6月22日)
2026年6月22日、WEFはGlobal Lighthouse Networkに16拠点を新規認定し累計238拠点に。NIOはR&Dワークフローの90%を自動化、Rockwellシンガポール工場はAI品質管理で人時あたり生産数43%向上。2026年の2コホート計39拠点に日本国内の拠点は含まれませんでした。
OPC Foundationが430超の仕様をRAG/MCP対応へ、AIエージェント時代の標準再パッケージ(2026年4月20日)
2026年4月20日、OPC Foundationは430以上のOPC UAコンパニオン仕様をRAG、MCP、AI支援エンジニアリングに最適化した形式へ変換する計画を発表しました。産業標準そのものがAIエージェントの知識ベースになる動きです。
Siemensが半導体MESに装置接続PACまで載せた──4モジュールで工場の誰の仕事が変わるのか?
Siemensは2026年9月30日、装置接続基盤PACをOpcenter Execution Semiconductor向けに紹介し、RMS・MapSuite・MJACと続いた4本の連載を閉じました。znt-Richter発表で4万台・100拠点超の接続実績を持つ層です。経営層・情シス・現場の問いに分けて読みます。
IDTAがAAS Part 4「Security」を公開、アセット管理シェルにアクセス制御仕様が加わる(2025年6月10日)
2025年6月10日、IDTA(Industrial Digital Twin Association)はAsset Administration Shell仕様のPart 4「Security」を公開しました。個別プロパティからSubmodel全体までのきめ細かなアクセス制御を定義し、企業間データ共有の前提が整いました。
Catena-Xが€2,300万のSME向けAcceleratorを開始、1社最大€30,000の補償(2026年7月21日)
2026年7月21日、Catena-Xは中小企業のデータスペース参加を加速する€2,300万のData Space Acceleratorを開始しました。構造化オンボーディングと、生産的なデータ参加に対する1社最大€30,000の資金補償を提供します。翌日には中国-欧州のクロスボーダーデータエコシステムも発表されました。
EUのDPPレジストリが稼働開始、製品登録の実務が始まった(2026年7月20日)
2026年7月20日、EUのデジタルプロダクトパスポート(DPP)レジストリが稼働を開始しました。事業者はEU市場への上市前に製品を登録し、一意の登録識別子とQRコードで物理製品とパスポートを紐づけます。鉄鋼は2026年、繊維・タイヤ・アルミは2027年に適用が迫ります。
FDAがCSA最終ガイダンスを公示、MESバリデーションの前提が正式に変わる(2025年9月24日)
2025年9月24日、FDAはComputer Software Assurance(CSA)最終ガイダンスの入手可能性をFederal Registerで公示しました。製造・品質システムソフトウェアの検証にリスクベースアプローチを正式に認め、MESバリデーションの工数見積もりの前提が変わります。
EU GMP Annex 11改訂案とAI向けAnnex 22新設案が公開、パブリックコメントへ(2025年7月7日)
2025年7月7日、欧州委員会はEU GMPのAnnex 11(コンピュータ化システム)改訂案、新設Annex 22(人工知能)、Chapter 4改訂案を公開しました。Annex 11は5ページから19ページへ拡充され、GMP環境のMESとAIに対する要求が具体化しています。
EU AI Actの高リスク義務が延期、機械組込AIは2028年8月2日が新期限(2026年6月16日承認)
2026年6月16日、欧州議会はEU AI Actの高リスクAI義務の延期を含む改正を承認しました。単体の高リスクAIは2027年12月2日へ16カ月、機械や医療機器に組み込まれるAIは2028年8月2日へ12カ月の延期です。製造業のAI検査・AI制御に効く変更をまとめました。
黑湖科技が約10億元のDラウンドを完了、国家AIファンドも出資(2026年4月23日)
2026年4月23日、中国のクラウドMES企業・黑湖科技(Blacklake)が約10億元のシリーズD調達を完了しました。国家人工智能産業投資基金を含む投資家が参加。すでに黒字化済みで売上成長率は年60%超。中国MES市場の構造変化を示す調達です。
中国「2026年度智能工厂梯度培育行动」公布、6部門連名で4段階認定を継続(2026年7月17日)
2026年7月17日、中国の工信部など6部門は「2026年度智能工厂梯度培育行动」を公布しました。基础・先进・卓越・领航の4段階認定で、卓越级・领航级の申請締切は2026年8月15日。省ごとの推薦枠が設定され、認定は補助金・入札に直結します。
中国8部門が「人工智能+制造」実施意見を公布、2027年までに工業智能体1,000個(2026年1月13日)
2026年1月13日、中国の8部門は「人工智能+制造」専項行動実施意見を公布しました。2027年までに汎用大規模モデル3〜5個の製造業応用、工業インテリジェントエージェント1,000個、工業高品質データセット100個などの数値目標を掲げます。製造AIを国家目標として数値化した文書です。
Siemens Opcenter 2607リリース、コンテナ化MESとSMB向けSaaSを同時投入(2026年8月14日)
2026年8月14日、SiemensはOpcenter MES Medical Device 2607とOpcenter X 2607を同時リリースしました。前者はKubernetes+Linuxコンテナ化でゼロダウンタイム更新を実現、後者は中小製造業向けSaaS型MOMです。大企業向けと中小向けの二正面展開が明確になりました。
RockwellがPlex QMSとVisionAIを統合、AI外観検査が品質管理システムに接続される(2026年8月11日)
2026年8月11日、Rockwell AutomationはPlex QMSとFactoryTalk Analytics VisionAIのAPI連携を発表しました。AI外観検査の結果を品質管理・トレーサビリティに統合し、CADファイルから作業手順書を自動生成するAIエージェントも投入。AI検査の位置づけが変わる発表です。
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