| 日本語 | バックフラッシュ(逆流し払出) |
|---|---|
| English | Backflush |
| 中文 | 倒冲 |
バックフラッシュ(逆流し払出)とは
バックフラッシュは、部品や原材料の消費量を作業のたびに記録せず、完成品の数量が報告された時点で、部品表(BOM)をもとに一括で在庫から差し引く方法です。入力の手間が少ない反面、実際の消費量と標準の差(歩留まりや不良による余分な消費)が在庫に反映されず、ずれが溜まるおそれがあります。ロット追跡が必要な品目には、実績を取り込む方式のほうが向きます。
しくみと計算例
バックフラッシュでは、部品を使うたびに記録しません。完成数が報告された時点で、部品表の員数から使ったはずの数量を計算し、在庫からまとめて引き落とします。
部品表で、製品1台に部品Aを2個使うとします。100台の完成を報告すると、部品Aは200個が自動で引き落とされます。実際には組付けの失敗で6個を余分に使っていたとすると、次のようになります。
| 数量 | |
|---|---|
| 部品表から計算した消費(引き落とされる数) | 200個 |
| 実際の消費 | 206個 |
| 帳簿在庫と現物の差 | 帳簿が6個多い |
この6個は、不良や廃棄として別に報告しない限り帳簿に残り続けます。差は完成のたびに積み上がり、棚卸で初めて表面化します。
日本語では、逆展開引落、後引き、みなし引落、理論消費とも呼ばれます。英語は backflush または backflushing、中国語は 倒冲 です。部品表でこの方式に設定された品目を「バックフラッシュ品」と呼びます。
向く品目と、向かない品目
| バックフラッシュが向く | 実績で引き落とすほうが向く | |
|---|---|---|
| 単価 | 低い(ねじ、ラベル、梱包材など) | 高い |
| 消費のばらつき | 小さく、部品表どおりに使う | 歩留まりや不良で変動する |
| ロット追跡 | 不要 | 必要(重要保安部品、医薬原料など) |
| 製造リードタイム | 短い | 長い(引き落としが遅れると在庫が合わない期間も長くなる) |
| 使用期限 | なし | あり |
差をためないための運用
- 不良と廃棄を実績として報告する。バックフラッシュは良品の完成分しか引き落とさないので、不良で使った部品は別に計上します
- 引き落としの時点を細かくする。最終完成の一括ではなく、主要な工程の完了ごとに引き落とすと、仕掛中の部品が帳簿に残る期間が短くなります
- 循環棚卸で早めに補正する。対象品目を小まめに数え、差が大きい品目は方式を見直します
- 部品表の員数を実態に合わせる。標準で見込む損失を員数に含めるかどうかを決めておきます
MESがあるときのバックフラッシュ
MESで部品の投入を工程ごとに照合していれば、どのロットを何個使ったかという実績がすでにあります。その実績をERPへ渡せば、バックフラッシュで計算する必要はありません。現実には、追跡が必要な重要部品はMESの投入実績で引き落とし、ねじや副資材はバックフラッシュのまま残す、という併用が多くなります。
よくある質問
バックフラッシュ品とは何ですか?
部品表や品目マスタで、消費の計上方式がバックフラッシュに設定されている品目のことです。出庫の実績入力をせず、完成報告に連動して自動で在庫が引き落とされます。
バックフラッシュを使うと在庫が合わなくなるのはなぜですか?
引き落とす数量が、実際に使った数ではなく部品表から計算した数だからです。不良による余分な消費、員数の誤り、完成報告の遅れや漏れがあると、その分だけ帳簿と現物がずれます。
深く知る
Definition (English)
A method of deducting component inventory in one step when finished output is reported, based on the BOM, instead of recording each consumption. It saves data entry but lets variances from yield loss or scrap accumulate, and is a poor fit for items requiring lot tracking.
释义(中文)
不逐次记录物料消耗,而是在报告完工数量时按BOM一次性扣减库存的方法。录入工作量小,但因良率损失或报废造成的实际与标准消耗差异不会反映到库存,误差会逐渐累积,也不适合需要批次追溯的物料。
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出典表記の例
株式会社サオス MES-DX「MES用語集:バックフラッシュ(逆流し払出)」https://mes-dx.com/terms/backflush(CC BY 4.0)
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<blockquote cite="https://mes-dx.com/terms/backflush"> <p>バックフラッシュは、部品や原材料の消費量を作業のたびに記録せず、完成品の数量が報告された時点で、部品表(BOM)をもとに一括で在庫から差し引く方法です。</p> <footer>出典:<a href="https://mes-dx.com/terms/backflush">株式会社サオス MES-DX「MES用語集:バックフラッシュ(逆流し払出)」</a>(<a href="https://creativecommons.org/licenses/by/4.0/deed.ja">CC BY 4.0</a>)</footer> </blockquote>