| 日本語 | タクトタイム |
|---|---|
| English | Takt Time |
| 中文 | 节拍时间 |
タクトタイムとは
タクトタイムは、顧客の需要に合わせて1個(または1ロット)を作るために必要な時間間隔で、一般に「稼働可能時間÷必要生産数」で求めます。実際の作業時間であるサイクルタイムとは異なり、「このペースで作るべき」という目標を示す数字です。サイクルタイムがタクトタイムを超える工程は、需要に追いつけないボトルネックになります。
計算式と計算例
タクトタイム = 稼働できる時間 ÷ 必要な生産数
1直8時間の勤務から休憩と朝礼を引いて、稼働できる時間が460分だったとします。その日に必要な生産数が230個なら、次のようになります。
- 460分 × 60秒 ÷ 230個 = 120秒
120秒に1個のペースで作れば、需要にちょうど応えられます。必要数が276個に増えれば、タクトタイムは100秒に縮まります。タクトタイムを決めるのは設備の速さではなく、顧客の需要です。
サイクルタイム・リードタイムとの違い
| 用語 | 意味 | 決まり方 |
|---|---|---|
| タクトタイム | 1個を作るべき時間の間隔 | 需要から計算する(目標) |
| サイクルタイム | 1個を作るのに実際にかかる時間 | 工程の実力(実績) |
| リードタイム | 着手から完成まで、または受注から納入までの時間 | 加工時間と待ち時間の合計 |
| ピッチタイム | ラインが1個を送り出す間隔 | コンベヤなどの設定値 |
サイクルタイムがタクトタイムより長い工程は、需要に追いつけません。短すぎる工程は、作りすぎか手待ちが起きています。各工程のサイクルタイムをタクトタイムにそろえる作業が、ラインバランシング(編成)です。
英語と中国語での言い方
英語では takt time と書きます。takt はドイツ語で拍子、拍を意味する言葉で、そのまま英語に入りました。tact time と書かれることもありますが、綴りとしては takt が元の形です。中国語では 节拍时间、または単に 节拍 です。サイクルタイムは cycle time(周期时间)、リードタイムは lead time(交货周期、提前期)です。
MESでタクトタイムを使う場面
- 目標と実績を並べて見せる。現場の表示板に、計画数、タクトタイムから計算した現時点の目標数、実績数、その差を出します。遅れが数字で見えると、応援や段取りの判断が早くなります
- サイクルタイムの実績を工程ごとに集める。タクトタイムを超えている工程がボトルネックです。平均だけでなく、ばらつきも見ます
- 需要が変わったら再計算する。必要数が変わればタクトタイムも変わり、必要な人数と作業の割り振りも変わります。月次や週次で見直す運用を決めておきます
- 混流ラインでは品種ごとの作業時間の差を考慮する。タクトタイムは全品種の合計数から計算し、作業時間の長い品種が続かないように投入順序を決めます
よくある質問
タクトタイムは短いほど良いのですか?
短いほど良いという指標ではありません。タクトタイムは需要から決まる目標で、需要が増えれば短くなり、減れば長くなります。改善の対象は、サイクルタイムをタクトタイムに合わせること、そしてそのばらつきを小さくすることです。
タクトタイムとピッチタイムは同じですか?
ほぼ同じ意味で使われることもありますが、ピッチタイムはコンベヤの送り間隔など、ラインに実際に設定した値を指します。タクトタイムを計算し、それに余裕を見込んでピッチタイムを設定する、という関係です。
深く知る
Definition (English)
The time interval at which one unit must be completed to meet customer demand, usually available working time divided by required output. It is a target pace, unlike cycle time, which is the actual time taken.
释义(中文)
为满足客户需求,每完成一件(或一批)产品所需的时间间隔,通常用可用工作时间除以需求数量求得。它是目标节奏,不同于反映实际耗时的周期时间。
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出典表記の例
株式会社サオス MES-DX「MES用語集:タクトタイム」https://mes-dx.com/terms/takt-time(CC BY 4.0)
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<blockquote cite="https://mes-dx.com/terms/takt-time"> <p>タクトタイムは、顧客の需要に合わせて1個(または1ロット)を作るために必要な時間間隔で、一般に「稼働可能時間÷必要生産数」で求めます。</p> <footer>出典:<a href="https://mes-dx.com/terms/takt-time">株式会社サオス MES-DX「MES用語集:タクトタイム」</a>(<a href="https://creativecommons.org/licenses/by/4.0/deed.ja">CC BY 4.0</a>)</footer> </blockquote>