三言語の表記
日本語合格品質限界略称:AQL
EnglishAcceptance Quality Limit
中文接收质量限

合格品質限界とは

合格品質限界(AQL)は、計数抜取検査で、連続して提出されるロットの工程平均として許容できる不適合品率(または百個当たり不適合数)の上限を表す値です。これを決めると抜取方式の表から、サンプル数と合格判定個数が引けます。AQLは「その不良率なら必ず合格する」という保証ではなく、合格する確率が高い水準を示すものです。値は取引先との合意で決まります。

抜取表の引き方

AQLを使った抜取検査は、次の順で条件を決めます。

  1. ロットの大きさを確認する
  2. 検査水準を決める(特に指定がなければ通常検査水準II)
  3. ロットの大きさと検査水準から、サンプル文字を引く
  4. サンプル文字とAQLから、サンプル数(n)、合格判定個数(Ac)、不合格判定個数(Re)を引く

1999年版(日本ではJIS Z 9015-1として使われてきた版)の付表で、ロット1,000個、通常検査水準II、なみ検査、1回抜取の場合を引くと次のようになります。

AQLサンプル数 n合格判定個数 Ac不合格判定個数 Re
0.658012
1.08023
2.58056

AQL 1.0なら、80個を抜き取って不適合品が2個以下なら合格、3個以上なら不合格です。

AQLは「許される不良率」ではない

AQL 1.0%は「不良が1%までなら出荷してよい」という意味ではありません。工程の平均がその水準なら、ほとんどのロットが合格するように設計された基準です。不良率が1%より悪いロットでも、ある確率で合格します。その確率を示すのがOC曲線(検査特性曲線)で、サンプル数が少ないほど、悪いロットを見逃す確率は高くなります。

悪いロットを通さないことを重視するなら、AQLではなく限界品質(LQ)や、顧客が示すppmの目標から検査を設計します。

なみ・きつい・ゆるい検査の切替

規格は、検査結果の履歴に応じて検査の厳しさを切り替えるルールを定めています。1999年版のルールでは、なみ検査で連続5ロットのうち2ロットが不合格になれば、きつい検査へ移ります。きつい検査で連続5ロットが合格すれば、なみ検査へ戻ります。品質が安定していれば、条件を満たしたうえでゆるい検査へ移れます。

この切替を運用していない工場は少なくありません。切替ルールを使わずになみ検査だけを続けると、規格が想定している消費者保護の水準に届きません。

MES・QMSで自動化できること

  • 検査計画に検査水準とAQLを持たせ、ロットの大きさからサンプル数と判定個数を自動で出す
  • 仕入先や品目ごとの合否履歴から、なみ・きつい・ゆるいの切替を自動で適用する
  • 判定結果をロットの状態(合格、保留、不合格)に直結させ、不合格ロットを次工程で使えないようにする

よくある質問

AQLの値は誰が決めるのですか?

取引先との合意で決めます。規格が値を指定しているわけではありません。安全に関わる重大な不適合には低い値、外観などの軽微な不適合には高い値、というように不適合の重大さで分けて設定するのが一般的です。

AQLで合格したロットに不良が見つかったら、検査の誤りですか?

誤りとは限りません。抜取検査は、合格したロットに不適合品が含まれないことを保証する方法ではありません。不適合品をゼロにしたい特性には、全数検査か、工程で作り込む対策が必要です。

深く知る

Definition (English)

In attribute sampling, the worst process-average nonconformity level that is still considered acceptable for lots submitted continuously. Once chosen, it determines the sample size and accept number from a sampling table. It is not a guarantee of acceptance, only a level with high acceptance probability, and is agreed between parties.

释义(中文)

在计数抽样检验中,对连续提交的批而言可接受的过程平均不合格品率(或每百单位不合格数)的上限。确定后可由抽样表查得样本量和接收数。它并非“达到即必定接收”的保证,具体数值由双方协商确定。

関連する用語

参照した規格・文献

  • ISO 2859-1:2026
  • JIS Z 9015-1

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出典表記の例

株式会社サオス MES-DX「MES用語集:合格品質限界(AQL)」https://mes-dx.com/terms/aql(CC BY 4.0)

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<blockquote cite="https://mes-dx.com/terms/aql">
  <p>合格品質限界(AQL)は、計数抜取検査で、連続して提出されるロットの工程平均として許容できる不適合品率(または百個当たり不適合数)の上限を表す値です。</p>
  <footer>出典:<a href="https://mes-dx.com/terms/aql">株式会社サオス MES-DX「MES用語集:合格品質限界(AQL)」</a>(<a href="https://creativecommons.org/licenses/by/4.0/deed.ja">CC BY 4.0</a>)</footer>
</blockquote>

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この記事を書いた人

株式会社サオス

株式会社サオス MESソリューション部

DELMIA Apriso を中核とした MES / 製造DX の導入・運用・人材育成を手がけるITコンサルティング企業。ISO 9001:2015 / ISO 27001:2022 認証取得。 日本・中国・米国で製造業のMES導入を手がけた実務者が、欧米・中国の一次情報にあたって書いています。